神西湖(じんざいこ)は、須佐之男命(すさのおのみこと)の御子で、のちに大国主命(おおくにぬしのみこと)の「妃」となられた、須世理姫の命(すせりひめのみこと)の生誕の地といわれ、産湯をつかわれた史蹟〈岩坪〉がある、古代出雲文化発祥の地として、古来、伝承されて来ました。この神西の地名も、「大国主命の神在、あるいは須世理姫の命(すせりひめのみこと)の神妻から由来しています。」
「出雲国風土記」にも登場する美しい湖。周囲はおよそ5キロ。西南にそびえる秀峰三瓶山(さんべさん)や、湖畔に群生するアシやガマが、のどかで穏やかな風景を描き出しています。ウナギ、コイ、フナ、ボラなどがよく釣れるポイントとしても知られ、休日は湖上に船を浮かべてのんびりと釣り糸を垂れる釣り客の姿も見られます。また湖の西岸には湖陵(こりょう)温泉がわき、クアハウスや温泉宿があります。